韜晦日記

韜晦日記

Rietveldよりもプログラミングメインになりつつある

Rietveld解析初心者による備忘録とつぶやき

天体撮影に行ってきた-M33(メシエ天体)-

M33

久しぶりに天体撮影に行ってきました。
普段は湖畔にある駐車場に機材を持ち込み、撮影を行っています。
盆地のお陰か天候が安定し風の影響を受けにくい穴場スポットなのです。

流石にこの季節になると劇的に気温が低下します。
夜9時、気温7度。用心深く厚着したにも関わらず、ガタガタ震えながら撮影します。
ほんと、マゾヒズムが高まるね。

f:id:tanisuke_str:20171018191845j:plain
M33-さんかく座銀河-

M33とは

M33はさんかく座銀河とも呼ばれ、文字通りさんかく座付近にあります。また、有名なアンドロメダ銀河(M31)の近くにあります。僕たちの故郷である銀河系やアンドロメダ銀河と同様で、渦巻のような形をしているのがわかるかと思います。
M33はアンドロメダ銀河、銀河系に次いで3番目に大きい銀河だそうです。本当なのかなあ...?
このM33は秒速24kmで銀河系に近づいているそうです。新幹線よりも遥かに早いね。すごいね。

初めてのオートガイド

天体撮影では、淡い星をカメラの性能の限界を引き出して撮影する必要があります。
カメラのセンサーに長時間光を当てて撮影するので、当然対象が動いてしまうと像がブレてしまいますよね。
そのため天体撮影では赤道儀が欠かせません。赤道儀とは簡単に言えば星の動きに合わせて動いてくれる装置です。この装置の上に天体望遠鏡とカメラを置くことで、星を静止した状態で撮影できます。

しかし、赤道儀もそう万能ではありません。機械的な精度や自然現象によって露光時間が長くなるにつれてブレが生じてしまいます。

そのためこれまでの露光時間はせいぜい3分程度でした。
しかし、黒魔術〝オートガイド"を召喚します。

オートガイドは天体望遠鏡の隣に望遠鏡をもう一つくっつけて、それを動画で取り込むことで撮影している星がブレた時に自動的にブレを打ち消すように赤道儀を操作してくれる装置です。

このオートガイドのお陰で更なる長時間露光が見込めるようになります。
僕の場合はこれまで3分だったのが6分でも全くブレずに上の写真のように撮影できました。
マジ科学やべえ。工学ってすげえ。

f:id:tanisuke_str:20171018195111j:plain
黄色いのが天体望遠鏡(Takahashi ε-200); 天体望遠鏡が乗っている白い装置が赤道儀(Takahashi NJP赤道儀); 天体望遠鏡の横にある小さな黒い筒がオートガイド用のレンズとセンサーです。色んな機材からコードが伸びてぐちゃぐちゃ 笑

f:id:tanisuke_str:20171018195519j:plain
オートガイドによって、追尾補正をしている様子。


あとがき

画像処理過程で、僕のPCのディスプレイに問題があることが発覚しました。赤成分の発色が良くなく、その画面を使って画像処理を行っていると赤が足りないように見えるので、必然的に出来上がった像は赤みを帯びてしまいました。悲しいな。
仕方ないので研究室のPCで補正をかけてそれらしく仕上げましたとさ。
おしまい。